●広島の話を凝りもせず
前の会社の上司と、広島焼き「とし」というお店へ行きました。そして、相席のご夫婦(失礼ながら、最初は夫婦ではないと思っていましたが、その後の会話で、おそらく夫婦であることが判明)と、日本酒の色の話を口火に、爆裂トークの始まり。どうやら、若干私の今の仕事とかぶる業界にいらっしゃるらしく、「色の話は哲学になりますよ」という、絶妙な言い回しが飛び出すなど、大いに盛り上がりました。
色がなぜ哲学かというと、私の見ている赤と、あなたの見ている赤は、永遠に同じにはならないということです。コレを、商業印刷の世界で考え出すと、本当に発狂します。だって、校正出しと本印刷と、本印刷でも一枚めと一万枚めとは違うんですから。本紙色校とろうが、dicの番号を指定しようが、駄目なときは駄目なんです。まだ、私の仕事は色にはあまりこだわらないので、マシですけどね。
それと、もう一つ面白かったのが、言葉って色々な消え方をするんだなあという話。というのも、ちょうど某知り合いの俳優の話(彼がメジャー路線にいて、飲み屋の相席になった人に名前を出したら知られている存在ということを、上司は知らなかった)から、ポルノグラフィティの話になって、そういえば上司の娘さんが大好きで「ポルノポルノ」と言っていて、困ってましたよね!と振ったら、相席の女性の方が「なんでポルノが困るの?(ポルノグラフィティは)通称ポルノだよね?」とおっしゃったのでした。
ええ、確かに「ポルノ」なんですけど、「ポルノ」って、本来の意味があるじゃないですか。うら若き中学生が口にするような言葉じゃないっしょ、と、残りの男性三名は口をそろえるのですが、イマイチ腑に落ちないご様子。ようするに、もうあまりポルノって言わないんだねという結論が出たところで、そういえば特殊浴場って昔は某国の名前でしたよねという話に発展。確かにかつては某国へ行くなんて、大声では絶対に言えなかったなあと上司。そして、あれは、その国の若者が疑問を呈したことで、一気に現在のソープランドという名前に変わったんだよねと盛り上がりましたが、やはり女性の方は意味不明状態。まあ、性差はあると思いますが、これまた完全に言葉の入れ替えが成功したパターンです。
そしてトドメが、若者の一言から、そこまで定着するものが有るかと思えば、お偉い方が大勢で考えた「はず」の「E電」は完全に定着しませんでしたねえというトドメの一言。ポルノ→某国→E電の流れは、かなり秀逸です。
ということで、キーワードは広島で、またまた楽しい時間を過ごしました。来週末には、再び広島を訪問する予定。さらなる出会いを期待しちゃいますね。